店舗で1日に1回以上は必ず聞かれる、「ファンデーションの何色を買えばいいか分からない」という疑問を解決したいと思います。
ファンデーションをちゃんと選んで買ってきたはずなのに、顔にのせてみると「なんか違う…」なんて事ありませんか?
素敵なファンデーションに出会えるように、色味と選び方についてお伝えしていきます。
ファンデーションの色味
まず、ファンデーションには色味を表す「色相」と明るさを表す「明度」の2種類から構成されているのが一般的です。
色相は、ファンデーションの名前に良くある、ベージュ、オークル、ピンクなどの色を指します。オークルが基準色となることが多いです。
- イメージとして、オークル系は自然な仕上がりになりやすいです。顔と首との色浮きがしにくく、本来の肌色と合わせやすいのできれいに見えます。
- ピンクオークル系は、ほんのりとした赤みが加わったカラーなので、お肌の血色感やくすみが気になる方におすすめのカラーです。自然な血色感を出してくれます。
- イエローオークル系は、肌の赤みが気になる方におすすめです。ニキビ跡がある人や、元々顔がほてりやすい方などは、イエローの色を塗ることで自然にカバーできます。健康的でナチュラルな印象になります。
人の肌によって合う色は変わってきますが、色のイメージとして掴んでおくと選びやすいかなと思います。また、同じピンクオークル等の名前でもブランドによって色味が違うので、色味の全体チャートを確認するのも大切です。
「明度」はその名の通り明るさです。例えば「オークル10」だとすると10の部分が明るさになります。
一般的には明度の数字が大きくなるほど色が暗くなっていきます。この数字もブランドによって異なってくるので各商品で確認が必要です。
ファンデーションの色の合わせ方
では、色相と明度が分かったところで本題の色の選び方です。まずは流れをお伝えします。
決め方としては、色味を決めてから明るさを決めた方が選びやすいと思います。
全く自分の色が分からない人は、イエロー系、ピンク系、オークル系で3色のせるのが分かりやすいです。(ちなみに接客をしていて、よほど白い&黒い方以外はオークル系の色味で合うことが多いです)
色の見極めは最初難しいかなと思いますが、ポイントは塗る場所と試している場所の明るさです。
塗る場所ですが、フェイスラインから首にかけて線のように塗ります。3色横並びで塗って色の差を確認していきます。
なぜフェイスラインかというと、日焼けやくすみなどの肌トラブルの影響が出にくく、本来の肌の色が分かる場所とされています。また、首とも比較できるので顔だけ色が浮いてしまう、そんな心配もなくなります。
よく手の甲でテスターしている方がいますが、手の甲は色が顔よりも白い場合が多く、その色に合わせて買ってしまうと顔が白浮きしてしまうことがあります。
面倒だと思いますが、ぜひフェイスラインで比べていただけたらと思います。
そして試している場所の明るさですが、明るすぎる場所だと本体の肌よりも明るく見えてしまうことがあります。その為、ライトからは少し離れた位置で色選びをしていきましょう。
フェイスラインに塗ってから鏡を見ると思いますが、近すぎるとよく分からなくなってしまいます。鏡と少し離れた位置で遠目から見ることで、色が肌になじんでいるかどうか分かりやすいので、ぜひその点も意識してみてください。
と、少し長くなってしまいましたがまとめると
- フェイスラインに異なる色味をのせる
- 決めた色の異なる明るさをフェイスラインにのせる
- 首・顔と馴染んでいるかは、明るすぎない場所で遠目から見て判断するのがポイントです!
番外編(店舗で聞かれたことある質問)
「ファンデの色を選んでて、フェイスラインにのせてみたんだけどそれでも良く分からない…!」そんな方は良くいらっしゃいます。
個人的な意見ですが、明るめの色にして失敗してしまうと顔だけ浮いてしまうので、悩んだら首と同じぐらいの暗さの色を選んだ方が良いかなと思います。(その方がなじむ確率が高いと接客していて感じます。)
あとは季節に合わせて接客をすることも多いです。明るめ、暗めで悩んでいる場合で春時期だと、これから日焼けしてくることを考えると暗めの方が顔になじんできます。ファンデーションはそんなにすぐに使い切るものではないので、少しだけ先を見てもいいのかなと思います。
「ちょっと暗めの色を選びすぎてしまった」そんな方には、顔を少しトーンアップさせるために下地をピンク系にしたり、トーンアップ系にすると自然に明るい肌になります。
さいごに
今回はファンデーションの色選びについてお伝えしていきました。色を選ぶのは最初難しいかもしれませんが、意識してチェックすれば自然に顔になじむ色に出会えるはずです。
色選びに困っている方に少しでも参考になれば嬉しいです。